成功者の多くは本の虫です。
アメリカ合衆国初の黒人大統領となったバラク・オバマ氏は、自分の大統領就任に果たした本の役割を不可欠な存在と言い切りました。
書店に行けば数多くのビジネス書が並んでいます。
20世紀から読みつがれている本もあれば、評価が出ていない新刊もあります。
ここでは世界的に影響力を認められた本を紹介しながら、レビューをします。
ファクトフルネス
ハンス・ロスリング氏とアンナ・ロスリング氏、オラ・ロスリング氏の共著、ファクトフルネスです。
世界人口の何パーセントが貧困状態にあるのか、なぜ世界人口は増加しているのか、何人の女子が学校を卒業しているのかなど世界の動向に関する簡単な質問をされたとき、私たちは答えを間違えてしまいます。
この本はなぜそうなってしまうのか、その理由を根本的に説明しています。
世界を2つに分ける傾向から、恐怖で支配するメディアの戦略、進歩を認識する方法まで、我々の視点を歪める10の本能を紹介した本です。
この本を読むことで認識の歪みを自覚できるようになるので、ビジネスで成功する可能性が高まるでしょう。
やり抜く力
次はアンジェラ・ダックワース氏のグリット、やり抜く力です。
ベストセラーとなったこの本は、心理学者の第一人者であるアンジェラ・ダックワースが、ビジネスマンや教育者、運動選手などなど、成功しようと努力しているすべての人に、優れた業績を上げる秘訣は才能ではなく、彼女がグリットと呼ぶ情熱と執念の特別なブレンドにあると教えています。
いろいろのものに飛びついていっても、成果が出そうにないと感じている人にとって素晴らしい助けとなるはずです。
ノイズ
ダニエル・カーネマン氏やオリヴィエ・シボニー氏などが記した意思決定のノイズは、判断がばらつく理由を示したものです。
同じ街に住む二人の医者が同じ患者に対して異なる診断を下す、あるいは同じ裁判所にいる二人の裁判官が同じ犯罪を犯した人に対して著しく異なる判決を下すことを想像してください。
同じ医者や同じ裁判官が、午前か午後か、あるいは月曜日か水曜日かによって、異なる判断を下します。
これらはノイズの一例であり、本来同じであるべきはずの判断にばらつきがあるのです。
著者たちはこの本の中で、医学や法律、経済予測など多くの分野でノイズがもたらす弊害を明らかにしています。
判断があるところには、必ずノイズといっても過言ではありません。
しかしほとんどの場合、個人も組織もそのことに気づいていません。
ノイズを軽視しているのです。
いくつかの簡単な改善策で、人々はノイズとバイアスの両方を減らすことができ、はるかに優れた意思決定を行うことができます。
ノイズについて知ることで、大きな決断だけでなく日常のさまざまなシーンで優れた判断ができるようになります。
現在は重要な判断を任される立場でなくとも、この本を読んでからトレーニングをすれば良いビジネスパーソンになれる可能性が高まります。
WHYから始めよ
サイモン・シネック氏のWHYから始めよインスパイア型リーダーはここが違うは、根本的な疑問から出発します。
なぜある人々や組織は、他の人々よりも革新的で影響力があり、利益を上げているのでしょうか。
なぜある人は顧客や従業員からより大きな忠誠心を得られるのでしょうか。
成功者であっても、なぜ何度も成功を繰り返すことができる人は少ないのか、そのような疑問を掘り下げることから、優れたビジネスパーソンになる道を紹介しています。
積極的に学ぶ姿勢があるにこしたことはありませんが、なんとなく読んでいるだけでも掘り下げる癖がついてきます。
ブルーオーシャン戦略
W・チャン・キム氏とルネ・モボルニュ氏のブルーオーシャン戦略は、熾烈な競争を回避するメリットを説きます。
縮小する利益プールをめぐってライバルたちが血みどろのレッド・オーシャンを繰り広げるだけだといい、100年以上にわたる30業種の150の戦略的行動に関する研究に基づいて、永続的な成功は競合他社との戦いではなく、ブルーオーシャンを創造することから生まれると主張しています。
とにかくライバルに勝つことだけを考えている人は、目からウロコが落ちるでしょう。
自分の視野が狭くなっていると自覚したら読むようにしています。
スティーブ・ジョブズ
最後はウォルター・アイザックソン氏のスティーブ・ジョブズです。
2年間にわたるスティーブ・ジョブズへの40以上のインタビューと、100人以上へのインタビューをもとに、ジェットコースターのような人生を記しています。
完璧を求める情熱と猛烈な意欲でパソコン、アニメーション映画、デジタル端末などに革命を起こした創造的起業家の、激しく個性を描き出した衝撃の物語です。
世界が革新的な技術を維持する方法を模索している今、ジョブズ氏は発明性と応用的想像力の究極のアイコンとして存在しています。
21世紀に価値を創造する最良の方法は、創造性とテクノロジーを結びつけることだとジョブズ氏は知っていました。
偉人の人生に触れることで、大きな刺激を受けられます。
最終更新日 2025年6月25日 by seifuu