世の中のために役立つ慈善活動と言えば、募金が代表的でしょう。
商業施設や公共施設の窓口、街頭などで気軽に募金を行うことができ、ボックスへと入れたことがある人も多いはずです。
募金を集める団体は複数あり、いろいろな組織によって人々の善意が役立っているわけですが、そのひとつに日本ユニセフがあります。

参考記事:日本ユニセフ協会大使を務めたアグネス・チャン

日本ユニセフの活動内容についての理解を深めておく

世界的な活動を行う団体ですので、名称を見たり聞いたりしたことがある人は多いと思われますが、ただ、どのような活動を行っているのかについては深く知らないという人もいるのではないでしょうか。
積極的に知ろうとしないと、なかなか情報として入ってこないものですし、きっと何かの役に立っているのだろうと漠然とした捉え方の人もいるはずです。
しかしながら、せっかく募金をするのならば、活動内容についての理解を深めておいて損はありません。
そして募金がどのような形で役立てられているのかを知ることで、人々の善意の大切さを改めて再認識できるはずです。
基本的には世界の子供たちを救う活動に注力しているのですが、特に発展途上国への支援活動は継続的に行われています。
先進国に数えられている日本で暮らしていると意識をしにくいかもしれませんが、世界には毎日の生活に苦労し、命までも脅かされ続けている子供たちが多く存在しています。

水は生きるために欠かせない存在

水不足

例えば、水問題がひとつに挙げられますが、世界には、蛇口を捻ればキレイな水が出ることが当たり前ではない地域もたくさんあるのです。
しかし水は生きるために欠かせない存在ですので、ろ過をされていない汚れた水でも生活水として用いるほかない子供たちもいます。
キレイな水を十分に使えなければ、衛生面のリスクが高まり、それも健やかな成長を阻害する要因ですし、実際、感染症によって下痢を起こした結果、幼い命が失われてしまうこともあります。
それは決して珍しい出来事ではありません。
ユニセフの活動によって給水設備が整えられている地域が増えているとは言え、まだ隅々まで行き届いているわけでもありません。
皮肉にも、生きるために欠かせない水によって命が危険に晒され続けている現実があり、一刻も早い環境の改善が待たれるところです。

教育の充実に向けた活動費にも募金は役立てられている

教育の充実に向けた活動費にも募金は役立てられています。
子供が教育を受けるのは、世界の多くの国では当たり前として認識されており、誰もが学校へ行き学ぶ権利を持ちます。
しかし、発展途上国では教育施設が少ない上、学校に通える環境ではない子供も多くいるのです。
また、性差別の問題で教育を受けられないケースもあります。
女の子であることを理由に、教育を受ける権利をはく奪され、学びたくても学ぶことができません。
子供が教育を受けられないのは、未来を奪うことと同義とも言えます。
生活や環境を変えるための知識を得るためには教育が必須であり、それを満足に与えられない現状では、現実を変えていくことが困難になるのは当然でしょう。
しかし親ですら教育を受けていないことも多く、教育の大切さを教えられないのも問題点です。
それならば、労働力としての生き方を選べるのかと言えば、それも困難なのが現実です。
教育を受けていない子供が就くことができる仕事は限られており、仕事を見付けられた場合でも低賃金で十分な収入を得ることはできません。
子供たちが自由に学べる環境を整えていかない限りは、負のスパイラルから抜け出すことはできないですが、それが実情としてあるのです。

子供たちの安全を保護するのもユニセフの大切な活動のひとつ

子供の安全

子供たちの安全を保護するのもユニセフの大切な活動のひとつです。
発展途上国では立場や力の弱い子供が大人の餌食になっている現実があり、例えば戦争をするための兵士に使われたり、人身売買で強制的に身売りをさせられたりするケースもあります。
それだけでなく、暴力や虐待、搾取などの被害も当たり前に存在し、多くの子供の未来が奪われています。
また、中には女性性器を切除するという害のある風習が残る地域もあり、大きな人権問題として捉えられているのです。
それが原因で感染症にかかり亡くなってしまうケースもありますし、命が軽視されているのが現実なのです。
これらの活動は全体の一部にしか過ぎず、その他にも意義のある活動を多数行っているのがユニセフという団体です。
日本ユニセフがそうした活動を支えるためのひとつの窓口にもなっており、人々の善意が形を変えて多くの子供たちを救う力となっています。
辛い現実に触れることができたとしても、遠い異国の地から支援を行うのは困難ですが、専門の団体に力を託すことで救われる命がたくさんあるのです。
こうした活動は継続して行っていくことが何よりも重要ですので、まずは日本人としてできることを意識してみてはいかがでしょう。

まとめ

募金活動もそうですし、世界の現実に目を向け発信していくことも大切です。
より多くの人々が関心を持つことで世界を変えていくきっかけにもなるはずです。
一人ひとりが世界の貧困に目を向け、意義のある活動をサポートしていきましょう。

最終更新日 2025年6月25日 by seifuu